GUSTAV KLIMT The Kiss brooch vintage gold color作品名:接吻作家名:グスタフ・クリムト制作年:1907-1908年所蔵先:ベルヴェデーレ宮殿オーストリア絵画館蔵この「接吻」は、19世紀にオーストリアで活躍した画家クリムトの代表作ともいえる作品です。45~46歳の頃に描きました。クリムトの象徴ともいえる金箔を用いた背景は、豪華な印象を与えています。モデルに関しては、一説には、女性はクリムトの最愛の女性エミーリエ、男性はクリムト本人ともいわれています。二人のいる場所は美しい花畑に見えますが、よく見るとそこは崖の淵…。抱き合う二人の不安定な未来を暗示しているかのよう。また、男性の服は白黒で四角と直線の繰り返し、女性の服は鮮やかな色彩の円や渦巻きの繰り返しパターンで描かれていますね。これは、男性、女性それぞれを象徴的に描いた模様ととらえられています。男性の四角い白黒模様、なじみがあると思いませんか?実は、ジャポニズムに影響されたクリムトが日本の市松模様に由来して描いた、とも言われています。クリムトの黄金時代を代表する作品であり、クリムトの最も有名な作品として、現在も多くの人々を虜にしています。作家--------------------------------------グスタフ・クリムト Gustav Klimt(1862-1918)19世紀末、ウィーンで活躍したユーゲントシュティール(象徴主義)を代表するオーストリアの画家。ウィーン分離派というグループを立ち上げ、主要メンバーの一人として活躍しました。絵画、壁画、スケッチ、その他さまざまな芸術作品を残しましたが、中でもクリムトの全盛期とも言われる「黄金様式」の金箔を用いた煌びやかな作品が有名です。画風は、日本美術からも影響を受けたと言われ、装飾的な独自の絵画表現で、一世を風靡しました。クリムトは、主に「女性」を題材とした多くの作品を残しています。その絵画の中の女性は官能的で美しく、ファム・ファタル(宿命の女)を題材とした絵も多く描きました。クリムトが生涯残した作品(油彩・未完含む)は、220点あまりとされています。カラー...ゴールド